<監修者:島田妙子氏からのメッセージ>
私は20歳を筆頭に3人の子どもの母親です。
すっかり大きくなった子どもたちですが子どもたちが小さい頃は、本当に大変だった記憶があります。
ちょうど介護も重なったこともあり毎日の子育てと介護の中で、「寝てくれない」「言うこと聞いてくれない」
「主人はなにもしてくれない」「誰もわかってくれない」。
そう心の中でつぶやきだすと、もう止まりませんでした。
くれない病ににかかってしまったのでした。
くれない病にかかった私は、これまで感謝していた事や感激していた事さえも感じない心になっていきました。
「喜怒哀楽」の感情表現がうまくできなくなってしまったのです。
喜びや楽しみの感情は低下し、悲しみや怒りの感情は高くなっていきました。
現在、怒りのコントロールの教育者(アンガーマネジメントのファシリテーター)として
沢山の方に「喜怒哀楽」のお話をさせていただいております。
人間が自然に感じる「喜怒哀楽」は、実はとても素晴らしいもので、怒りや悲しみも適度に感じる事で
喜びや楽しい感情もうまく出せるようになってくるのです。
悲しい気持ちや怒りの感情はたまらないうちに言葉に出して相手に伝えたり誰かに聞いてもらう事がとても大切です。
私が「くれない病」から抜け出せたのは、「ま、いっか」という気持ちからでした。
「くれない病」に自分自身が疲れてしまったのでしょうね。
それからは、意識して「~くれない」を外していきました。
私も忙しさやしんどい時は今も時々「くれない病」にかかります。
皆さんも安心して「~くれない」から「ま、いっか」にチェンジして子育てを楽しんでいただけたら私も嬉しいです。
そして、しんどい気持ちを誰かに聞いてもらう事はとてに大切ですので、
ぜひ相談機関にしんどい気持ちを打ち明けてくださいね。
島田妙子
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